宇宙人は良からぬことを企んで地球を偵察に来ている、という説があるけれど納得いかない点がある、と彼はつぶやいた。
数人の集まりがありUFOを見てみたい、という話題になったときだ。
彼は世界を巡り、著名な科学者たちを前に講演をこなした学者だ。
宇宙空間を自在に移動できるような高い技術があるなら、わざわざ地球に来て人間を利用しなくても、必要なものは自ら賄えるだろう、という。
なるほど。UFO襲来とか、宇宙人が人間を利用しようとしているとか、怖そうな説があるけれど、言われてみれば高い技術があるならわざわざ人間を使う必要はなさそうだ。彼は続けた。
UFOで飛来できるほどの高い技術があるなら、高いスピリチュアリティを持ち合わせているはず。もしそうでなければ、その文明は自ら崩壊しているはずだから……。
おぉっ、なるほど。高い技術を持っていても誤用してしまうのなら、やがて高い技術ゆえに、さらに技術を高めて宇宙空間を自在に移動できるようになる前に、たやすく自らの足元を破壊させてしまうのでしょう。
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エドガー・ケイシーは仕事や生き方など方向性を決める際、まず「理想を決める」のを大切な要素としている。プール付きの豪邸で暮らす、というような一時的なものではなく、何回生まれ変わってでもしたいという理想を。
20世紀初頭のアメリカで映画会社が作られた。設立時のメンバーがケイシーにリーディングを求めると、「人々に希望を与える」ようにアドバイスされたという。
その映画会社は現在、世界でも有数の映画会社となっている。
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日々多くの技術が発展している。新型コロナウィルスの影響で物流が停滞していたとき、ITを活用してマスク不足の混乱を速やかに回避した台湾の対応に世界は驚いた。指揮をとったIT担当大臣オードリー・タン氏の深い見識や理念は、現在インターネットの記事や動画で見ることができる。
世界終末時計という、核戦争などによる人類の絶滅までの時間を象徴的に示している時計によると、残された時間は100秒。
様々な技術を、どのような理想の基に活かしていくかで変わっていくのでしょう。
<エドガー・ケイシーのリーディング>
「これ(328が持っている能力)は、悪用されることなく善用されるならば、今生で、道を知ることを求める多くの者に利益をもたらす能力となるかもしれない。
物質的な利益を求めて自己増大に走ってしまうと、苦難と肉体的損害をこうむるであろう」(328-1)
「これらが自我の満足の為に、利己的な影響力に向けられたり誤用されたりするなら、魂の成長をもたらす実体の能力だけでなく肉体に破壊的な力をももたらすだろう。しかるに、それぞれの魂が経験することの目的は魂の成長であって、世界を征服することではない。名声、富、地位、権力のために世界を手に入れても、自分の魂を失うなら無益なものとなるだけだ」(1233-1)
・泰・
<参考>
『転生の秘密』(ジナ・サーミナラ著/たま出版)
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